保育が必要な人のところへ届ける保育士

ル・クッカー/さな保育
ル・クッカー/さな保育
実践報告
*Hくん(6歳)場面緘黙
暴力で「みてほしい」を伝えるHくんと私は、手紙でお話するようになりました。
彼は、少しずつ暴力ではなく表情で伝えてくれるようになり、ある日声が出ます。
今はル・クッカーに参加できるようになりました。
*Hちゃん(5歳)重度の食物アレルギー
原因不明の発作やアナフィラキシーショックを起こすHちゃん。
何度も救急車で運ばれます。
検査を繰り返した結果、一般的ではないアレルギー反応が多数見つかり、お母さんがつきっきりになる為、妹の保育。
お母さんの味方でいる為の交換日記。
*Aちゃん(0歳)産前産後ケア
お母さんが誰にも頼れなかったので、お産の付き添い。
姉の保育。
*Mくん(4歳)自閉症スペクトラム
3歳までずっと一人言をくりかえす母(てんかん・知的障害)と過ごし、話すことをやめた。
保育園に入るものの集団生活ができない為、自宅でさな療育がはじまる。
彼が一番好きなのは電車。
憧れの運転手さんに会いに行った時は大きな声が出てびっくり。
現在お母さん入院中で、お父さんが限界の時はおうち保育。

お父さんの声
*Aちゃん(17歳)高機能自閉症など合併症
学校に行けずひきこもりの生活から、ルクッカーとの出逢いがキッカケになり、普通科から通信科に変更。少しずつ通学するようになる。
ほぼ毎日、ル・クッカーを居場所とし、料理以外の時間はずっと絵を描いている。
彼女の憧れは、シェフ。
*Mちゃん(11歳)場面緘黙
滋賀から来てくれるル・クッカーの仲間。
人前では、動かず話せず全介護状態。
彼女は、家で「見た技術」を再現する。
プロ顔負けのスイーツを作る。
午前中は支援学校、午後は帰宅しお菓子作りの日々。
中学生になったらお店を出したい。
ル・クッカーは地域だけでなく、遠方の方もキッカケを掴みに来る場所になっている。

輝くパティシエ Mちゃん
https://instagram.com/mizukimm0817?utm_source=ig_profile_share&igshid=1tqa35c0qc7h1
*Tさん(80歳)通院介護、家の掃除等
団地で一人暮らしのご高齢の方も生きにくさを抱えておられます。
大怪我をされた時、病院の付き添い、買い物、家の片付け等、さな保育が担当。
*Sちゃん(16歳)知的障害
からだは私より大きく、人と場所に慣れるのに時間がかかる。
ル・クッカーをする部屋に入る前に抵抗。私たちが彼女の居る場所で保育する。
料理を五感で感じながら、彼女の一番好きなボール遊びをくりかえす。
彼女が料理に興味を持てるまで、待とうと思います。
*Tちゃん(18歳)精神障害
私たちが思っている以上に、ささいなことでも不安になり消えたくなる。
一人にしてはいけないので、お母さんと電話で連携をとるのが常。
スマホ依存。
薬服用中だが、昼夜逆転生活が続くと不安定になり、保護入院を繰り返している。